2021年9月8日水曜日

無効審判と異議申立 2020年実績を更新

  特許行政年次報告書2021年版を受け、無効審判と異議申立の比較データを更新。



 異議申立の取消率は昨年とほぼ同じ。
 無効審判の無効率がかなり上がっている。昨年の投稿で、無効審判の無効率が下がってきていると書いたが、考えてみると、計算対象となっている無効審判の総数が100件台と母集団が少ないので、年によって若干のブレがあるのは自然であり、2015年~2020年の数字はその範囲内と思われる。
 対して、異議申立の方は母集団が1000件台であり、取消率の変動が小さいのはそのためかもしれない。
 両制度を比較すると、若干、無効審判の方が無効率が高いということが言える。




0 件のコメント:

コメントを投稿

[米国]条件付き制限事項のあるクレーム解釈 (MPEP2111.04 Ⅱ)

  米国における特許審査では、クレームは「最も広範な合理的解釈(BRI: Broadest Reasonable Interpretation)」のもとで解釈される。クレームが条件付き制限事項を含む場合のBRIについてMPEP2111.04 Ⅱに解説がある。   https://...